まだ出国前は、まだ蒸し暑く感じる日もあったのに、イギリスは到着してからどんどん寒くなり4日目のロンドン移動日前は初雪が降ったほど!
寒がりの私にはかなり堪えました。が滞在の事故もなく、お天気にも恵まれ(傘を使うことなくすごしてきました!)、楽しい旅行となりました。
目的地は私の友人の住んでいるDurhamとLondonでした。
Durhamはイングランドの北のほうの街で、中心にあるダラム大聖堂は世界遺産だそうです。
観光したのは、車で2時間くらいのところにあるYorkという街。昔の城壁が残った、石畳の「いかにも」といった感じの街。観光客もたくさんいて、京都で言えば清水寺付近といった感じでした。
どこまでいっても山がなく、ひたすら広がる丘陵地。途中、馬・牛・羊が放牧されているところもあって、見ていて気持ちがほんわか。
とっても癒されました。
今回イギリスで何が一番良かったかと聞かれれば、間違いなくこのなんでもない風景です。次回イギリスにいくことがあれば、ロンドンは経由地にするだけで、田舎でのーんびり牛や羊を見て過ごそう!と思いましたね。
一方のロンドンは、確かに都会で楽しかったですが、「東京」みたいな感じでさほど感激はありませんでした。特に、友人宅を離れて自分たちで食事を調達しなければならなくなって、イギリスの食べ物の「まずさ」を痛感しなければならなかったし。
持参した「カップヌードル」がものすごくおいしく感じられ、日本の食のありがたさを実感したものです。
周りにフランスやイタリアなど、美食の国がたくさんあるのに、どうしてそれらのいいところを取り入れておいしくしないのだろう、と旅行中何度も同行していた友人とぼやきました。
ロンドンで一番よかったのは「大英博物館」。ここはもう一度、ゆっくり訪れたい場所です。
展示品の多さもさることながら、何千年も前のエジプトやギリシャの石像などを、そのまま「ぽん」と置いているのです。注意書きがなければ写真も撮り放題。「触るな」と書いてはいるものの、実際は触りたい放題。
日本の博物館では考えられないことです。それでいて、公営だからなのか入場料は無料。
なんだか圧倒されて、ここでは一枚も写真を撮らなかったのですが、ちょっと後悔しています。
ここ数年は台湾だの中国だの、エネルギッシュな街にいくことが多かったので、それと比べるとイギリスはとても落ち着いた感じでした。またロンドンにはアラブ系、インド系、アフリカ系の人が多く、レストランやファストフードなどのサービス業にはこうした人々がたくさん働いていました。一方タクシーの運転手など、伝統的な職業にはこうした人種の人々がまったくいないのが対照的でした。
人々は概ね親切でいやな思いをすることもなかったのですが、住んでいる友人に言わせると「自分を守る」という教育を受けているのでトラブルが起きるとなかなか自分の非を認めない、やっかいなところをもっているそうです。短期間にいいところだけを見て返る私のような旅行者と違い、そこで生活をしなければならない立場であれば、いろんなストレスがあるのだろうと思います。
短期間の旅行中でさえ、外国に行くと何かにつけ、日本と比較してあれこれ批評したり、逆に賞賛したりしてしまいますが、その国の風土も国民性も、長い歴史のなかで培われたもので、理由なくできたものではないはず。いやなことを好きになることはできませんが「なんで」と思わず、ありのまま受け留め、その対処法を考えていくことも楽しめるようになりたいと思います。
<すえとみ>
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